送料改正のお知らせ

送料を改定いたします

いつも当店をご利用いただきまして誠にありがとうございます。quoteの新たな挑戦といたしまして、6月1日より送料を下記のとおり変更いたしますのでお知らせいたします。

【宅配便】全国一律280円 ※ただし沖縄離島は500円

【ネコポス便】全国一律200円

送料は購入金額に関わらず、上記のとおりといたします。送料無料サービスは一旦停止とさせていただきます。※一部、送料無料の商品もあります

宅配便を指定される場合、当店指定の業者にて配送いたします。原則として、沖縄と離島はヤマト運輸もしくはレターパック、その他のエリアにつきましては佐川急便でのお届けとなります。当店指定の宅配業者以外を希望される場合は、追加料金が発生いたしますので予めご了承くださいませ。

葛藤しました

配送料の高騰により、当店でもかつて送料の値上げを余儀なくされておりましたが、「できれば送料は上げたくない」「お客様にはもっと気楽にショッピングを楽しんで欲しい」という想いがずっとありました。

一方で、「送料無料が当たり前」とされる世の中は、宅配業者をとても厳しい状況に追い込んでいます。サービスをもっと向上させたいのに、低賃金・長時間労働で人手不足が深刻化していますよね。

quoteも今年で8年目になります。開業当初に比べると、通販のお店もかなり増えました。

昔はニコニコと「今日は天気が良いですね」「おつかれさまです」などと言葉を交わしていた気がしますが、最近はもうドライバーさんが忙しすぎて。一瞬で集荷されて、パタパタと慌ただしい足音だけが聞こえてきます。

苦悩するドライバーさん

クリスマス前は、もう本当に気の毒。とんでもない量の荷物を、あちこちと走り届け、時には階段を何度も上り下り、時には腰が砕けるような重さの荷物を抱え、毎日が大運動会。

この時期は荷物が多いという点に加え、ほとんどが「心のこもった贈り物」なので、我々、通販ストアも日時指定や荷物の取り扱いにシビアになっていて。ほんとごめんね、こんなにがんばらせてごめんね、って、申し訳ない気持ちに。

で、ドライバーさんの悲鳴に反し、ネット通販の増加により荷物は年々増える一方です。

数年前に佐川のドライバーさんが、台車や荷物を投げ飛ばすニュースがありました。本来ならば「なんてひどいドライバーだ！」「お客様の大切な荷物を！」と非難するのでしょうけど、とてもそんな気持ちにはなれなかったです。

あの時期は本当に物流サービスの限度を超えた瞬間だったと思うのです。いつ、どのドライバーさんが同じことをしてもおかしくない。明日は、いつもお世話になっているあのドライバーさんがああなってしまうかしれない、倒れてしまうかもしれない。そんな、みんなの「SOS」な空気も漂っていて、ただただ胸を痛めました。

できるだけ、負担をかけないようにしよう。荷物を減らしてあげよう、と思ったほど。

全国一律1500円の世の中に？

この状況が続くと、配送業者は追い込まれ、いずれつぶれてしまう。競争がなくなることで、勝ち残った配送業者の運賃はもっと上がってしまう。

お客様に喜んでもらうため、よかれと思って通販ストアがはじめた「送料無料サービス」がいつか、「全国一律1500円が当たり前」という恐ろしい世の中を作り出してしまうかもしれない。

そうならないためにも、配送業者さんは存続に必要な正当な運賃を訴え、改善をはかっているところなのです。わたしたち通販ストアも、どこかで改善をしなくてはいけません。うーん。みんながハッピーになれる最善策はないものか… →（1年前の私の声）

すごいぞ、ZOZOTOWN

すでにお気づきの方がいらっしゃるかもしれませんが、今回の送料改革はファッション通販の神「ZOZOTOWN」のマネッコであります。ZOZOの前澤社長は「送料は無料なわけないが、無料で当たり前という誤認識を与えてしまったのはEC事業者の責任」と話し、「送料は有料」との認識を広げるためにも、前代未聞「一律で有料化」をはかったんです。

えっ！送料無料なくなっちゃったの？ひどーい！　なんて、思いました？でも、このアイデアがすごい。

その料金がなんと全国一律200円！安っ

送料無料を無くしたことで配送業者を守りつつ、有料とはいえど「200円」というお客様にとってはかなり良心的な料金設定で、高騰したコストも見事に回収できていて、こんな発想があったかー！と私、感服しましたよ。