「白と青」デルフトブローチ

こちらはオランダからやってきた、デルフト陶器のブローチ。

デルフト陶器（デルフトとうき、蘭: Delfts blauw）とは、オランダのデルフトおよびその近辺で、16世紀から生産されている伝統工芸品のこと。

白色の下地に、美しい青藍色で絵付けされている陶器で、オランダを代表する風車、漁船、狩猟、風景、海洋などのモチーフが描かれた絵皿や美術品が有名ですね。

でも、こちらの作品はちょっと特別なもの。

猫を愛するアムステルダム在住のアーティスト、Harriet Damaveさんが「猫」をモチーフにして作ったユニークなデルフトブローチなのです。

シニカルなタッチを得意とするベテランのイラストレーターですが、キャリアの途中でデルフトブルーに魅せられ、いつしか陶芸作品にも力を注ぐようになりました。

彼女がモチーフに選ぶのは「動物」や「自然」、そして「人物」。

特に「猫」はお気に入りのようで、次々と新作を発表しています。

優雅で、美しく、愛くるしい。

一方で、オッド（風変わり）でクレイジーでシニカル。

「さすがイラストレーター」と唸るほど、表情やしぐさなど、猫好きにはたまらない。

ひとつずつ絵付けを行いますので、すべて1点ものです。

ハリエットが「水彩画と似ている」と言うように、デルフト陶器は重ね塗り（グレーズ）することで深みのある繊細な模様が表現されています。

チャコールグレーのような黒っぽい酸化コバルトの絵の具は、高温焼成することで青藍色に変化し、

白と青のコントラストが効いた、美しいブローチが生まれます。

羽織物に、着物の帯に、ネクタイに、帽子に。

シンプルでありながら、絶妙な遊び心と高級感が漂いますので、ひとつあるとアクセントになって重宝します。

すべての作品には専用箱と、製造年月が書かれた証明書が付いています。

猫好きさんへの贈り物にもどうぞ。