「猫スタンプ、さようなら」エコ梱包を目指して
いつもquoteをご利用いただきまして誠にありがとうございます。
今日は「梱包方法」について、書いてみようと思います。
当店は開業から今まで「箱を開けた瞬間に楽しくなっていただく」ことを目標に、特別な梱包にこだわってきました。
「ダンボール猫、さようなら」
その象徴とも言えるのが、「猫スタンプ」。
この猫は、ショップをオープンしたときに古い友人が応援の意を込めて手作りで作ってくれた消しゴムスタンプです。
応援してくれたこと、時間をかけて私の絵をスタンプにしてくれたこと、本当にうれしかった。
うれしくて、うれしくて、その日からずっと、10年以上経った現在まで、大切に使い続けました。
ひとつひとつ、ダンボールにこの子が住み着いて、お客様からも「猫がいた」とSNSに写真を載せていただけたり、幸せな思い出はもう数え切れないほど。
「大事に梱包したよ」「お客様の元に無事に届けてね」の意味を込めて、毎日ぺったんぺったんする作業の楽しかったこと。
そんな猫さんも遂に、寿命がきてしまいまして。
悲しいかな、命(?)あるもの、いつかは潰えるときがきます。
少しずつ端っこが欠けてきてしまって、これ以上劣化するとお客様がびっくりしちゃうかも。
猫さんに無理をさせないために、華やかに引退してもらうことに。
今まで本当にありがとう。
これからはゆっくりしてね。
エコ梱包を目指そう
猫スタンプの引退をきっかけに、エコ梱包についても考えるようになりました。
SDGs(エスディージーズ)が企業の課題となる中で、quoteにもお客様から多くのご意見が届いています。
通販という仕事に携わるようになり、もう15年近くになりますが、ここ数年でお客様の環境への関心が急速に高まっているように感じます。
「SDGs」「サステナブル」などの言葉が普及し、地球環境への課題がより身近に感じるようになりましたよね。
ご注文欄の備考欄にちょこんとメッセージを添えていただけること、素敵な世界になっているな、といつも温かい気持ちになります。
ありがとうございます。
梱包につきましては、喜んで!
できるだけご希望に沿って対応いたしますので、これからもお気軽にお申し付けくださいね。
こんなこともあろうかと、使用済みのダンボールを溢れんばかりにストックしているんです(えっへん)。
通販ストアとして大切なこと
ショップである以上、何よりも大切なのは「お客様へ無事に商品をお届けすること」。
これは最優先事項です。
お客様からの特別なお願いがない限りは、お客様の荷物の安全を第一に考えています。
その上で、可能な限り、できることはがんばる。
ただ、どうしても、透明袋を使用しなればいけないケースもあります。
日本は雨が多く湿度も高いため、万一箱が破損してしまった場合は商品にダメージが生じてしまうからです。
少しでもプラスチックの使用を減らすため、当店は発送前に配達エリアや経路の天候をチェックします。
配達まで晴天が続きそうであれば資材はできるだけ紙類に、雨の恐れがある場合は対策をして発送しています。
また、壊れものに関しては、プチプチ緩衝材は欠かせません。
物流が増え、ドライバーさんひとりひとりの負担も増える中で、すべての荷物をそーっと丁寧に取り扱うことは困難です。
ごく稀に「届いた箱が破れていた」とお客様からご連絡をいただくこともあります。
エコ梱包において、当店はまだまだ完璧とは言い難く、コスト面でも小さなお店として実現できることに限界があります。
知恵と努力で、さまざまな工夫を施しながら、資材を少しずつエコなものに変えていけるように進化中でございます。
お客様のご理解をどうぞよろしくお願いいたします。
「たったひとつの梱包でも、積み重なることで、未来の姿が変わるにゃ〜(看板猫:クロダヌキ)」
新しいダンボール
さて、お気づきのお客様もいらっしゃるかもしれませんが、
従来使っていた絵柄ダンボールをFSC認証のものに変えております。
(在庫のある一部ダンボールにつきましては、在庫がなくなり次第変更予定)
近年、世界中で森林の破壊や劣化が大きな問題となっています。
森林が破壊されるとそこに生息する貴重な動植物が失われるだけでなく、住民の生活環境の悪化や地球温暖化などが引き起こされます。
しかし、木材をはじめとする林産物は私たちの生活に不可欠なため、森林をまったく使用しないということはできません。
そこで生まれたのがFSC®(森林管理協議会)。
FSCダンボールは、森林から最終製品になるまでの生産、加工、流通に関わるすべての組織が認証を受けなくてはならないらしく、認証されるにはなかなかハードルが高そうです。
つまり、このマークが付いているということは「森林の生物多様性を守り、地域社会や先住民族、労働者の権利を守っているよ」ということ。
厚みもしっかりとしているので、配送中のちょっとした事故や、雨天時にも頼もしさを発揮してくれそう。
ダンボールのリユースとしても、ぜひ使っていただきたい。
こんな資材も
商品によっては、こんな資材を使うこともあります。
これは「noissue」というブランドの梱包用袋です。
アイコニックで可愛いだけでなく、植物が原料になっているので、コンポスト可能。
数ヶ月で土に還る優れたサステナブルパッケージです。
「捨てるのが大変だからダンボール以外で」とご希望をいただいた場合、クッションやラグなど形状が特殊な商品、破損しづらい商品には、こんな資材を使います。
クラフト紙内側に網目状に編んだポリエチレン製のシートを貼りあわせた加工紙。
かさばらずに、万一の雨濡れにも安心。
最低限のプラスチック素材で梱包が可能ですので、いざというときに重宝しています。
最後に、quoteではご注文いただいたすべてのお客様にオリジナルのポストカードをお送りしています。
季節ごとにデザインが変わり、全体的に猫モチーフが多め。
「最低限の梱包」を希望されるお客様には、納品書やポストカードをお届けしないようにしています。
でももし、「最低限の梱包が良いけど、ポストカードだけは欲しい」などご希望がありましたら、お気軽にお申し付けくださいね。
そんなご希望も、私たちの歓びです。