モロッコの美しいラグ「ちいさなベニワレン」の魅力
いつもお世話になっているモロッコのラグ商人さんから、小さなサイズのベニワレンが種類豊富に届きました。
BENI OURAIN(ベニワレン)はモロッコ北部に住むベルベル民族によって作られる手織りのモロッカンラグのことです。
アトラス山脈の生活には欠かせない大切な絨毯で、祝い事の贈り物や、遊牧生活の寝具として使われていました。人気のダイヤ型の柄には「家を守る」という意味が込められていて、一点一点が手織りのため、同じ色・柄のものはありません。
オーガニック色の毛糸を使用し、一目一目しっかりと結びながら織られていますので、ラグには密集感と厚みがあり、ふっくらと贅沢な敷き心地です。
おしゃれなインテリア誌では大きなベニワレンが多く見られますが、quoteバイヤーのおすすめは「小さなサイズのベニワレン」。自宅でも別々のお部屋で小さなものを敷いています。そこで、この記事では「ちいさなベニワレンの魅力」を丁寧にお伝えしてみたい思います。
ちいさなベニワレンが素敵な5つの理由
まず、最大のメリットはこれですね。
ベニワレンは、モロッコ北部に住むベルベル人の部族が天然のウールを使用し、手織りで作っている絨毯です。作るのにとにかく手間ひまがかかり、ヨーロッパではモダンインテリアのアイテムとして「高級ラグ」の位置付けとなっています。
そんな高級ラグが、はるばるモロッコから日本にやってくるわけですから、お値段もなかなかのもの。たとえ「アンティーク品に比べると低価格」と言われる新品・未使用品であっても、サイズによっては諭吉さんが何十人も旅立っていきますので。贅沢なお買い物となります。
でも、コンパクトサイズであれば。仕入れ値も、モロッコから日本への輸送費も安くなります(原価には輸送費も含まれるのです!)ので、その分、販売価格もお手頃に。“はじめてのベニワレン”としてもおすすめしたいサイズ感です。
モロッコや欧米では「ホワイトジャイアント」と呼ばれるサイズの大きなベニワレンが人気なのですが、それを日本のお家で使おうと思うと、….(想像してみてくださいね)。
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そもそも、海外と日本では土地面積が全然ちがいますよね。インスタグラムで見つけた素敵なインテリアに魅了され、うっかり自宅のスペースに対して大きすぎるベニワレンを買ってしまうとあら大変。
「なんか…わたしの家ってこんなに小さかったかしら…」ラグが大きすぎると底面積が小さく写り、結果的にお部屋が窮屈に見えてしまうことがあるんです。せっかくがんばって購入したのに、サイズが合わないと悲しいですよね。大きければ余計に…。
また、ラグは敷くだけでなく、収納場所も考えなければいけませんね。
日本には四季があります。ふんわりモコモコとしたベニワレンはとても美しいけれど、サイズが大きければ大きいほど、その“暑苦しさ”も否めません。
そこで夏の間は他のラグを使う方もいらっしゃいますが、「じゃあ、このでっかいベニワレンどうするよ」となってしまうのです。
当然、どこかに保管する必要があるのですが、サイズが大きいとくるくると巻いても畳んでも、それなりの大きさになるのだということを忘れないでいただきたいのです。
もちろん、お布団みたいに圧縮袋に入れてきゅ〜と小さく、もできません。チーン
コンパクトなラグは、収納も模様替えも簡単です。
小さいからどのお部屋とも相性が良く、そのときの気分に合わせて、置き場所を変えることができます。例えばテーブルの下に、横に。
窓際のくつろぎの空間に。四足家族のコロコロスペースに。
玄関、ベッドの下、台所のアクセントとしてなど、さまざまなインテリアを楽しむことができます。
また、アートとして壁に飾ったり、店舗の装飾に、広いリビングルームにデザイン違いのラグを2枚敷いてメリハリを出しても素敵ですよ。
毛がぎゅっと詰まっていて密集感があり、手触りがふかふかと高級感にあふれているところはベニワレンの最大の魅力ですが、欠点でもあります。
とにかく重い。
ベルベル人にはさまざまな部族があり、使用する生地やデザインもそれぞれ異なりますが、ラグの厚みは薄いものでも1cm、ロングパイルの分厚いものだと2cmほどありますので贅沢な敷き心地。そのため、どっしりとした重みがあり、持ち運びには少々苦労します。
直径200cmのベニワレンでも10kg前後の重量ですので、さらに大きなベニワレンだと、お掃除のたびに腰をやってしまいそう。大人ふたりで抱える場合も持つときに「よっしゃ、ほっ!」と気合いが必要です。
だからこそ、おすすめは小さなベニワレン。
抱えたり干したりすることを考えたら、長辺200cmくらいまでのサイズ感が使いやすいかと思います。※個人差ありますのでご自分の体力とご相談ください。
基本的にベニワレンは、元来野外のテントで使われていたものです。モロッコでは土足で使用し、どうしても汚れが気になるときはパンパンと叩いてホコリを出したり、外に干す程度。
でもさすがに日本では、同じ使い方は躊躇しますよね。ですから、普段のお手入れは抜け毛や埃を吸い取る感覚で掃除機を(浮かせながら)かけてあげるか、お天気の良い日に干してあげると良いでしょう。
素材が傷みますのであまり構いすぎないのが一番ですが、それでもしっかりと洗いたい時がきたら数年に一度、専門のクリーニング(ウェットクリーニング)に出します。こんなときも、コンパクトサイズのラグにはメリットがあるんですよ!
小さいと安い。クリーニング料金は大きさで決まりますから、小さなラグは維持費も安いのです。
以上が「ちいさなベニワレン」の5つの魅力です。ベニワレンがひとつ部屋にあるだけで、インテリアの雰囲気がぐっと変わりますよ。自分の人生を大切に、自宅でゆっくりと過ごすための“くつろぎの空間”を作ってみてくださいね。
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